2021年05月15日

胃や腸とピロリ菌との関係

慢性的な胃炎や胃潰瘍はストレスによって、また、歳をとると内臓の機能が落ちてくるため、胃の調子も悪くなってくる。


これまでは、これは常識でしたが、最近は、この常識も少し変わってきたようです。慢性胃炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんになる原因の大半は、ピロリ菌によるものだとうのです。


すなわち、胃には胃酸があるから細菌類は棲息できないと考えられておりましたが、このピロリ菌は、胃粘液中の尿素を分解してアンモニア(アルカリ性)を作り、部分的に中和することで胃に棲みついて感染していまいます。



そして、これが、胃粘膜に作用することによって胃炎になり、さらに続くと胃粘膜が萎縮してきて萎縮性胃炎になって胃液の分泌が減ってくるため、消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)、胃がん、胃過形成ポリープなどの消化管疾患が引き起こされると考えられております。



だたし、ここで注意が必要なのは、ピロリ菌に感染したら、全員がこれらの病気を発症するわけではなく、ピロリ菌だけでなく、生活習慣やメンタルヘルスなどの様々な要因が絡み合って発症するからです。



特に、胃がん発症のリスクを高める要因は、ピロリ菌以外にも、塩分の過剰摂取や新鮮な野菜や果物摂取不足、喫煙、胃酸分泌低下などもあります。




また、ピロリ菌は、胃に対しては悪い作用を及ぼすリスクが高いのですが、食道では、逆に疾患を予防するとも言われております。


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Posted by privresp at 07:16│Comments(0)健康
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